うぐいすヘルスケア株式会社 / うぐいす補聴器
代表取締役 認定補聴器技能者
田中 智子 様
及びスタッフ一同 様
補聴器の専門家である私たちは、聴こえに関する困りごとを持つ方々に補聴器の販売・調整・装用指導を提供しておりますが、多くの方は、音が聞こえなくて困っているのではなく、言葉が聴き取りづらくコミュニケーションに困っていらっしゃいます。聞き間違えることに恥ずかしさを感じたり、聞き返すことに申し訳なさを感じたりするうちに、他者とのコミュニケーションを避けるようになった方々に、たくさんお会いしてきました。
コミュニケーションは一方通行ではなく相互に作用するものなので、聞こえにくい側に対して補聴をするなどの努力をしてもらうだけではなく、話し手側が相手に伝わりやすいようにする取り組みも大切です。
そのためには話す側に相手に届きやすい声を届けるための支援が必要だと感じました。 ヒアリングフレイルは、"聴こえづらさ"を単に耳の問題と考えず、心の問題や社会の問題も含めて捉えた概念とされていることが画期的で素晴らしいです。ヒアリングフレイルサポーター養成講座は、聴こえ、心、社会の問題の全体像を掴み、難聴者を取り巻く共助社会の在り方を分かりやすく学ぶことができます。心身の健康維持のためにも、難聴の予防、軽度難聴の時点での初期対応など、日常的なヒアリングフレイルへの関心が重要だと実感しました。
また難聴は認知症のリスク因子の一つではありますが、難聴のために認知症であると誤認されるケースがあることに驚きました。
難聴と難聴のためにおこる障害についてより多くの人に知ってもらうためにヒアリングフレイルサポーターが増えてほしいです。