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「携帯型聴覚サポート機器 comuoon Pocket の補聴効果に関する検討」の発表についてご報告

先般開催されました、『第67回日本聴覚医学会総会・学術講演会』にて、「携帯型聴覚サポート機器 comuoon Pocket の補聴効果に関する検討」について発表がございました。



携帯型聴覚サポート機器 comuoon Pocket の補聴効果に関する検討

○加藤 秀敏(1)、橘 奈津美(1)、南 修司郎(2)、中石 真一路(2)、和佐野 浩一郎(3)
1)国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
2)ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 / 聴脳科学総合研究所
3)東海大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

※発表内容から一部抜粋して記載いたします。

【はじめに】
comuoon Pocket(ユニバーサル・サウンドデザイン社)は対話支援システム「comuoon」の高精細音響技術を応用した集音器の一種であり、厚生労働省令和2年障害者自立支援機器等開発促進事業に採択され開発された。
今回、補聴器装用者において、市販前のcomuoon Pocket試作版と補聴器との音場検査の比較を行い、comuoon Pocketの聴覚補償機器としての有用性を検討した。

【方法】
補聴器外来を受診した患者の内、研究同意の得られた12名(平均年齢76.2±17/6歳、男2名、女10名)を対象とした(倫理委員会承認番号R20-027)。

【結果】
音場検査における装用閾値および語音明瞭度はいずれもcomuoon Pocket試作版は裸耳と補聴器の中間であった。

【考察】
comuoon Pocket試作版を用いて裸耳および補聴器の比較を行った結果、補聴器外来で適切な管理を行なっている補聴器に比べ補聴効果が低下するものの、患者自身で選択したボリュームでも裸耳より閾値・語音明瞭度ともに向上しており、聴覚補償機器の入り口としての意義はあるものと考えられた。