ヒアリングフレイルについて

ヒアリングフレイル®とは?

A. 耳の虚弱(聞き取る機能の衰え)のこと。

「ヒアリングフレイル」とは、聴覚機能の低下による身体の衰え(フレイル)の一つを示し、「聴覚機能の衰え」つまり難聴を意味するとともに、難聴によって周囲の関わり合いが大きく変化し、フレイルに陥ってしまったり、フレイル傾向となってしまうことを含んでいます。

周囲が聴力の低下に気づかず、この状態を放置するとその他のフレイルと同様に心身の活力の衰えが進み、認知症やうつ病となるリスクが高まることが懸念されています。

聴覚機能の低下が認知症診断結果の過小評価に繋がる可能性などをわかりやすく伝えるために、東京大学名誉教授/一般社団法人高齢者社会共創センター センター長である秋山弘子先生の協力の元、聴脳科学総合研究所 中石真一路所長により示された新しい概念です。

東京都豊島区、大阪府豊中市、山形県山形市では、難聴の早期発見とヒアリングフレイル予防対策事業を立ち上げ、フレイル対策センター・介護予防センター・地域包括支援センターと連携し、65歳以上の高齢者を対象に「みんなの聴脳力チェック」を活用した高齢者の聴覚スクリーニングを自治体主導で行っています。
この「みんなの聴脳力チェック」(アプリによる簡易語音明瞭度スクリーニング・中石真一路作成)は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のホームページでも紹介されています。

また、一般社団法人日本臨床耳鼻咽喉科医会のホームページでも、「難聴対策・ヒアリングフレイル」としてヒアリングフレイルについてご紹介をいただいたおります。

行政のヒアリングフレイルに対する取り組み

東京都豊島区様の事例「ヒアリングフレイルチェック 豊島区モデル」

豊島区は、令和3年7月1日より区内在住・在勤の65歳以上の高齢者を対象に、「みんなの聴脳力チェック」アプリを活用した、ヒアリングフレイルチェックを無料で行っています。
ヒアリングフレイルとは耳の虚弱(聞き取る機能の衰え)という意味です。現在は東池袋フレイル対策センターや高田介護予防センターにて実施していますが、9月8日からは、より多くの区民の方にご活用いただくために、区民ひろばでの実施へと範囲を拡大いたします。
また、豊島区医師会と連携し、アプリの結果で語音聴取率60%未満の方には耳鼻咽喉科をご案内します。

[豊島区様HPの記事より引用。詳しくは下記リンクをご参照ください。]

東京都豊島区様によるヒアリングフレイルチェックの取り組み

ヒアリングフレイルチェック 豊島区モデル

大阪府豊中市様の事例「ヒアリングフレイルチェック 豊中市モデル」

豊中市では、2022年10月より、ヒアリングフレイル予防のためのイベント「ヒアリングでフレイルチェック」を開始しました。
コロナ禍で、受診や健診を受けることを控えた結果、徐々に聴こえが低下しているにもかかわらず放置されている可能性を懸念。定期的にチェックすることで、聴覚機能の衰えを早期に発見し、ヒアリングフレイルの予防に繋げようと、スマホやタブレットをお持ちの方へ「みんなの聴脳力チェック」アプリのご活用を推進するとともに、市内の各介護予防センター(要予約)でのチェックを開始しました。

[豊中市様プレスリリースより引用。詳しくは下記リンクをご参照ください。]

大阪府豊中市様によるヒアリングフレイルチェックの取り組み

大阪府豊中市様によるヒアリングフレイルチェックの取り組み

※豊中市様とユニバーサルサウンドデザイン聴脳科学総合研究所は、認知症予防や難聴対策の推進にあたり、大阪府豊中市と協定を締結させていただきました。

プレスリリースはこちら

山形県山形市様の事例「山形市 聴こえくっきり事業」

山形市では令和4年12月より「山形市聴こえくっきり事業」を開始します。
山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頚部外科学講座、山形市医師会、山形県言語聴覚士会、日本補聴器販売店協会、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の医・産・学・官が連携し、普及啓発、アプリによる早期発見、補聴器相談医による診察や補聴器購入支援等の早期対応、補聴器相談医や認定補聴器専門店によるフォローアップ、データ分析までの一連の事業をパッケージ化して実施します。

[山形市様ホームページより引用。詳しくは下記リンクをご参照ください。]

山形市様によるヒアリングフレイルチェックの取り組み

山形市様によるヒアリングフレイルチェックの取り組み