CASE01
東京駅センタービルクリニックさま。
患者さまご本人とのスムーズで自然な対話を実践されている
comuoon活用事例をご紹介します。
コミュニケーションが難しい。
手術の説明が伝わり難い。
患者さんにとっても抵抗感が少ない。
Q. comuoonを導入された経緯は?
当院に来られる患者さまの中には、難聴の方も数多くいらっしゃいます。もちろん耳鼻科ではないので「何かの病気で来院された患者さまが、難聴も抱えていらっしゃる」というケースがほとんどです。しかし、私たちの専門領域が内科という性質上、いままではそういった方に対しての受け入れ体制が十分に整っていませんでした。また、難聴を抱えていても補聴器を装用せずにいらっしゃる方も多く、診療でお話をする際、私たち医者も患者さまもお互いストレスフルになってしまうこともありました。そんなとき、知人から中石社長を紹介してもらう機会があり、そこで初めてcomuoonと出会いました。早速、当院で使わせていただいたところ、高い効果を実感し、当院用と外来用で2台導入させていただいた次第です。
Q.comuoonをどのように使われていますか?
当院では、主に診察室でcomuoonを活用しています。難聴の患者さまはご家族と来られるケースが多いのですが、病気の説明や今後の治療法などを伝える際、ご家族に普通にお話をして、後からもう一度ご本人に同じ内容を言い直すというスタイルになりがちなんですね。また、私がスタッフドクターを務める東大病院の方では、治療の同意書を患者さまに書いていただくことがあります。しかし、患者さまが難聴を抱えていると、専門用語の多い手術の説明はどうしても伝わりづらい。一番伝えるべき患者さまご本人にきちんとお話ができないのは、一人の医者としてとてももどかしい思いです。でも、comuoonを使えば、私のお話をご本人とご家族に同時に聴いていただけるので、コミュニケーションが非常にスムーズになりました。それは効率だけでなく、患者さまの気持ちの面でもとても良いことだと感じています。
Q. comuoonに対する患者さまの反応は?
comuoonは丸みのあるやさしい形状なので、診察室に置いても違和感がありませんし、患者さまにとっても抵抗感がないようです。患者さまがcomuoonに興味を示されていれば説明をしますし、逆に気にしていないようであれば、あえて説明を控えるようにしています。聴こえの問題は繊細なことですし、“自然”にふるまうのが何よりも大切だからです。実際にcomuoonを使って診療すると「先生の説明が聴き取れてよくわかりました」とおっしゃっていただくこともあります。私の話を聴いて、自然とうなずいてくれるようになった患者さまも多いですね。従来に比べて、目に見えて対話がしやすくなったと実感しています。また、診察はパソコンモニターに表示する電子カルテで行うので、どうしても患者さまから視線を外してしまうことがあります。そういうときに一般的な患者さまであれば、そのままモニターを見ながら説明しても問題はありません。しかし、難聴の患者さまの場合、私がモニターに顔を向けると「自分に話しかけられている」という感覚がなくなってしまい、そこで相互のコミュニケーションが途絶えてしまうんですね。それがcomuoonのおかげでモニターを見ながら話をしても、私の声がスピーカー越しに患者さまにしっかりと届くので、対話がより自然になりました。
Q. comuoonの普及で、医療業界に期待していることは?
日本では今後ますます高齢化が進み、老人性難聴者の人口がさらに増加する見通しです。そうなると、患者さまの年齢層が高齢世代中心になってくることは避けられないので、医療現場でのコミュニケーションはさらに重要度が高まることでしょう。現在、医療現場で起きるエラーの多くはミスコミュニケーションが原因です。そういう意味でも、高齢化の進む社会でcomuoonはますます重宝されるのではないでしょうか。医者と患者さまの良好な関係は、円滑なコミュニケーションがあってこそ初めて成り立つものですので、これからも患者さまに寄り添う診療を心がけて頑張っていきたいと思います。
東京駅センタービルクリニック様WEBサイト
※取材内容は2015年3月時点のものです。