ガラス越しの面会でも
comuoonなら
家族の声が聴こえる
愛媛県四国中央市に開設されて17年、社会福祉法人心生会・ケアハウスオリーブさまは、入居者さま志向のサービス提供を通じて、安全で安心な生活環境を、職員一丸となって構築されています。
コロナ禍のため面会制限が避けられない中、comuoon を活用することにより、入居者さまとご家族の充実した時間をサポートされています。もちろん、これまで課題であった、聴こえにくい入居者さまとのコミュニケーションにも、着実な効果が表れているそうです。
ガラス越しの面会でも
comuoonなら
家族の声が聴こえる
愛媛県四国中央市に開設されて17年、社会福祉法人心生会・ケアハウスオリーブさまは、入居者さま志向のサービス提供を通じて、安全で安心な生活環境を、職員一丸となって構築されています。
コロナ禍のため面会制限が避けられない中、comuoon を活用することにより、入居者さまとご家族の充実した時間をサポートされています。もちろん、これまで課題であった、聴こえにくい入居者さまとのコミュニケーションにも、着実な効果が表れているそうです。
愛媛県四国中央市に開設されて17年、社会福祉法人心生会・ケアハウスオリーブさまは、入居者さま志向のサービス提供を通じて、安全で安心な生活環境を、職員一丸となって構築されています。
コロナ禍のため面会制限が避けられない中、comuoon を活用することにより、入居者さまとご家族の充実した時間をサポートされています。もちろん、これまで課題であった、聴こえにくい入居者さまとのコミュニケーションにも、着実な効果が表れているそうです。
施設長
窪田 元気さま
導入前
聴こえにくい入居者さまへの日々の対応や、さまざまな事務手続き、説明場面などで伝えたいことが伝わらず、職員はコミュニケーションに苦心していた。
コロナ禍で、屋外のご家族さまとガラス越しの面会対応をしなくてはならなくなり、聴こえにくい入居者さまにとって、さらに会話が聴き取りづらくなっていた。
導入後
受付対応や手続等の説明時などにモバイルタイプのcomuoonを活用したことで、聴こえにくい利用者さまや高齢のご家族とのやり取りが格段に向上。
正確な情報共有ができるようになり、互いのストレスが激減した。
ガラス越しの面会でもcomuoonを通して屋外のご家族の声が屋内の利用者さまにしっかり届くので、面会交流が充実し、利用者さまの笑顔が増えた。
──どのような場面でcomuoonをお使いですか
窪田:2台のモバイルタイプは、1台を受付に設置し、もう1台は入居者さまとの面談時や、お部屋に伺って個別対応する際に持ち運んで使っています。
以前は、聴こえにくい入居者さまや高齢のご家族に私たちの説明がうまく伝わらず、情報共有に苦労していました。
今はcomuoonのおかげで短時間に伝えられるようになり、本当に助かっています。
何より導入効果を実感したのは、面会時です。
コロナ禍で、どこの介護施設も面会制限をせざるを得なくなりました。ケアハウスオリーブでも、ガラス越しの面会という形を取らざるを得なくなったのです。
しかし、ただでさえ聴こえにくい入居者さまにとって、ガラス越しではご家族の声も届きません。
顔は見えても、声が届かない。そんなせつない面会に、私たちも悔しい思いをしていました。
ところが有線タイプのcomuoon2台を1台は屋外に、もう1台を屋内に設置したところ、ガラス越しでも互いの声が相手に鮮明に届くようになったのです。
ある入居者さまは、ご家族の声がはっきり聴こえ、涙を流して喜ばれました。中には口喧嘩する方も(笑)。それだけ鮮明に聞こえているという何よりのあかしです。
面会予約の状況次第では1時間近く楽しそうに話される方もいて、そんな姿を見るたびに、comuoonを導入して本当に良かったと感じています。
──comuoonを導入して、どんな変化がありましたか
窪田:入居者さまの笑顔が増えたことが一番の変化です。私たちはそれが何よりも嬉しい。
ケアハウスオリーブの入居者さまは、加齢に伴う身体機能や認知機能の低下はあっても、自立した生活ができる方がほとんど。
それでも〝聴こえにくさ〟に悩む方は多く、補聴器をご利用の方も少なくありません。
しかしcomuoonを使い始めてからは、職員と入居者さまのコミュニケーションは格段にスムーズになりました。
耳元で声を張らなくても、何度も同じ言葉をくり返さなくても、普通の声量で自然な会話ができます。職員は業務的にも心理的にも、負荷が大幅に軽減しました。
職員にとっての〝聴こえ〟に対する認識も、実感とともに変わってきたようです。
受付で(この方は聴こえにくそうだな)と感じたら、すぐにカウンターに置いてあるcomuoonの向きをさりげなく変えて対応しています。
また、プライバシーに関わる情報を扱う重要な場面では、情報共有のモレが起きないようリスク管理の意味で必ずcomuoonを使うようにしています。
指向性が高いので、ストレートに相手へ音が届きますが、部屋の外に音が漏れることはありません。
プライバシーを守りつつ、しっかりと会話ができる。本当に優れた支援機器ですね。
今後はすべての職員がもっと気軽にcomuoonを活用できるよう、上手な使い方をシェアしたり、操作方法をレクチャーしたり、積極的に取り組んでいこうと思っています。
──comuoonを導入された経緯について教えてください
窪田:2019年の夏、ケアハウスの全国セミナーで、親しい先輩から中石さんを紹介され、そこで初めてcomuoonを知りました。
聴こえの問題は長年の課題だったので興味はありましたが、決して安価ではないので二の足を踏みました。
comuoonの実機に触れたのは2020年2月、四国ブロックのセミナー会場でした。
登壇した中石さんが、聴こえに関する興味深い話とともに、多彩なラインナップを紹介されました。
そこで、コロナ支援補助金を活用した介護施設の導入事例を知り、一気に導入が現実味を帯びたのです。
さっそくデモ機をお借りして、現場で使ってみることにしました。正直なところ、多くの職員が最初は懐疑的でした。
しかし、面会場所でcomuoonのスイッチを入れた途端、ガラス越しの家族の声に反応する〝聴こえにくい〟はずの入居者さまの満面の笑みを目の当たりにし、私を含め全員が驚きました。
確信を得たことでコロナ支援補助金を活用し、2020年12月末に4台のcomuoonを導入しました。
──職員の方々は「ヒアリングフレイルサポーター養成講座」も受講されていますね
窪田:近年、介護や医療分野で「フレイル」という言葉が注目されています。しかし「ヒアリングフレイル」という視点は新鮮でした。
聴こえにくさに関して、これまでの私たちは対処法にしかアンテナが向いていなかったことに気づかされました。
ヒアリングフレイルサポーター養成講座では、聴こえのメカニズムや、聴こえにくさと認知症との関連性、聴力チェックアプリなど、ヒアリングフレイルに関するさまざまな情報がわかりやすくまとめられていました。理解度の高まりとともに「comuoonを使おう!」という動機づけができました。
養成講座には、これまで5名の職員が参加しています。
私はあえて看護師、栄養士、介護福祉士、生活相談員など、介護保険の枠内で仕事をしてきた職員に最初に声をかけました。
彼らは多くのルーティンを通じて豊富な経験を持ち、これまでにさまざまな支援機器に接しています。
だからこそ、先入観に縛られず、comuoonを単に支援機器としてだけ認識するのではなく、ヒアリングフレイルの視点から理論的に理解して欲しかった。
講座参加により、彼らのヒアリングフレイルへの理解とcomuoonの価値認識は大きく変わりました。
今では彼らが現場の軸となってcomuoonを積極的に活用しています。
──現在、現場における入居者さまとのやりとりに悩まれている事業所さまや、支援機器の導入を検討中の事業者さまにメッセージをいただけますか
窪田:性能や使いやすさなどスペックの高さはもちろん、入居者さまがご家族との絆を確かめ合う瞬間を目の当たりにして、comuoonはプライスレスな価値を生むと実感しました。開設からの17年間を振り返ってみても、comuoonの導入効果はナンバーワンのトピックですし、プラス要素しか思いつきません。
さまざまな補助金が活用できるようなので、聴こえにくさによるコミュニケーション不足が原因のトラブルを回避する意味でも、真剣に導入を検討されてみてはいかかでしょうか。
私たちはずっと「ケアハウスオリーブは地域のためにある」と思い続けています。
今回、comuoonを通じて得た知見を、これからは地域に還元したい。この地域には公民館などのさまざまな施設があります。
現在はコロナ禍で中断していますが、介護予防カフェなどのイベントが再開したら、そこでcomuoonを存分に使って、地域の皆さんにも聴こえる喜びを実感してもらおうと考えています。
※取材内容は2022年7月時点のものです。
社会福祉法人 心生会 ケアハウスオリーブさまHP(http://ch-olive.jp/)
※記載の所属・役職等は、
インタビュー及び講演・イベント当時のものです。