comuoonは難聴の子どもたちの
成長を支える足がかりです。
幼児から18歳までの難聴の子どもたちを対象に、
児童発達支援事業と放課後等デイサービスを展開する
「きこえとコミュニケーションのうさぎクラブ」。
開設当初からcomuoonを活用してきたスタッフのみなさまに、
comuoonがもたらすメリットについてお話を伺いました。
comuoonは難聴の子どもたちの
成長を支える足がかりです。
幼児から18歳までの難聴の子どもたちを対象に、
児童発達支援事業と放課後等デイサービスを展開する
「きこえとコミュニケーションのうさぎクラブ」。
開設当初からcomuoonを活用してきたスタッフのみなさまに、
comuoonがもたらすメリットについてお話を伺いました。
幼児から18歳までの難聴の子どもたちを対象に、児童発達支援事業と放課後等デイサービスを展開する「きこえとコミュニケーションのうさぎクラブ」。
開設当初からcomuoonを活用してきたスタッフのみなさまに、comuoonがもたらすメリットについてお話を伺いました。。
医療法人社団 北條会
児童発達支援事業・放課後等デイサービス
きこえとコミュニケーションのうさぎクラブ
さま
耳鼻咽喉科専門医・臨床遺伝専門医・補聴器適合判定医
白井 杏湖先生
管理者・児童指導員・言語聴覚士・保育士
森田 優馬先生
導入前
元々は、病院で難聴の患者さんを診察する際に毎日声を張っていたため、痛めてしまった声帯の負担を軽減するためのツールを捜してcomuoonに出会った。
耳鼻科の診察ですでに効果を確認できていたので、難聴児の療育をサポートするために開所と同時に導入。
導入後
療育の際、地声に較べて言語聴覚士からの声掛けの言葉にしっかり反応、集中できている様子が多くみられる。
耳から入る言葉によく耳を傾けられるようになったことで、言葉やコミュニケーションを学ぶ環境がよくなり、質の高い療育が提供できている。
──comuoonを導入したきっかけを教えてください。
白井: 元々は私が病院で使うために購入したのがきっかけでした。難聴の患者さんを診察する際に毎日声を張っていたら、声帯を傷めてしまったのです。負担を軽減するためのツールを探しているときに出会ったのがcomuoonです。
使ってすぐに、音を大きくするだけのスピーカーとはまったく違うことに気づきました。comuoonは音の輪郭をくっきりさせることで、聴こえにくい方にもしっかりと声を届けてくれます。
だからこそ「きこえとコミュニケーションのうさぎクラブ」(以下うさぎクラブ)を開設するにあたっても、迷わず導入を決めました。
──うさぎクラブでは、comuoonをどのようなシーンで使っていますか?
森田: 主に、言語聴覚士とお子さんの1対1の療育の場で使っています。
たとえば、まだ「自分の耳が聴こえにくい」という自覚がなく、普段から人の声に対する反応が薄い小さなお子さんでも、comuoonを介して話しかけることで、明らかに私の方に注意を向けてくれるようになります。
人工内耳や補聴器をつけているお子さんにとっても、生の声に近い音質のcomuoonは聞き取りやすいようです。聞き返しが少なくなり、こちらに注意が向き話を聴く姿勢が整えやすくなりました。「こんなに集中できる子だったんだ!」と驚いたこともあるほどです。その子が持つ本当の力を、comuoonが引き出してくれたのだと思います。
──comuoonによる聴こえの改善は、子どもたちの成長にも影響がありそうですね。
白井: おっしゃる通りです。聴こえの改善は、子どもたちの言葉の発達、ひいては社会でのさらなる活躍にもつながります。
子どもは遊びなどを通じて、大人の言葉を聴くことで言葉を覚えていきます。そのため聴こえに問題を抱える子どもは、どうしても言葉の発達が遅れがちです。その結果、勉強についていけない、他者とのコミュニケーションがスムーズにいかないという状況に陥ってしまう。「できない」ことによる劣等感、友人関係が上手く築けないことによる疎外感を幼少期に植え付けられると、自己肯定感を高めることができず、その後の人生にも影響があります。
だからこそ、私たちは療育の現場にcomuoonをはじめとする聴覚支援機器を積極的に導入し、子どもたちの聴こえをサポートしていきたいと考えています。
──療育にあたるスタッフの方々の反応はいかがですか?
森田: 子どもたちがしっかりと話を聞いてくれるようになったことをみんなで喜んでいます。使い勝手の良さを評価する声も多いですね。
電源を入れて、ボリュームを調整するだけなので操作はとても簡単です。説明なしで、どのスタッフも直感的に使い方を覚えられました。受信機などが必要ないので、聴く側に何も準備させずに済むこともポイントです。子ども相手だからこそ、この一手間が省けることは大きいですね。
──ほかにもcomuoonの強みだと感じる部分はありますか?
森田: マスク越しでも、クリアな音をダイレクトに届けてくれることです。最近は新型コロナウイルスの感染防止のために、必ずマスクやフェイスシールドをつけて子どもたちと接しますが、comuoonがあれば声が聞こえづらくなる心配はありません。
白井: マスク越しに話すと子音が聞き取りにくくなるのですが、comuoonは子音の音域を強調するように調整されているそうです。だからマスクやフェイスガードが気にならないのでしょう。
──今後、comuoonをどのように活用していきたいですか?
森田: つい先日、音楽療法を実施した際にもcomuoonを使用しました。これからもさまざまな療育方法を試していくつもりなので、そこでもcomuoonを活用したい。今後は、1対1だけでなく1対複数の場面でも使ってみるつもりです。
──療育の現場以外で、「こんなところにcomuoonがあればいいな」と思う場所はありますか?
森田: ご家庭での利用が進めばいいと思います。実際に、comuoonに関心のある保護者様は少なくありません。「少し使ってみてもいいですか?」と聞かれることもしょっちゅうです。私たちのクラブもそうですが、comuoonを気軽に試せる場がもっと増えたらいいですね。
白井: 子どもたちに限らず、難聴の方の多くは定期的に医療機関に通っていますので、病院の受付や診察室はもっと積極的にcomuoonを導入してほしい。まずは医療機関こそバリアフリーを実現すべきです。
学校など教育機関への導入も期待しています。インクルーシブ教育の推進によって、普通学級に通う難聴児も増えてきました。そこで彼らが戸惑うことなく学ぶためには、comuoonをはじめとして聴覚支援機器の活用が不可欠です。聴こえにくい子どもたちに不便を感じさせない。comuoonはそんな社会を実現するための助けになるはずです。
きこえとコミュニケーションのうさぎクラブ さまWEBサイト
※取材内容は2020年3月時点のものです。