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comuoon開発ストーリー -マイク編-
comuoon開発ストーリー -マイク編-
2013年よりcomuoonのマイク開発に携わった
マイクロホンの研究開発・設計・製造を行っている、フォーリーフさま。
対話支援システムの一端、音の入り口部分を担う同社の三瓶社長に、
開発当時のエピソードなど、様々なお話を伺いました。
comuoonに魅せられて。
いまから3年前の2013年5月14日、それが中石社長と初めてお会いした日でした。当時、中石社長はcomuoonの本格的な開発に着手し始めた頃で「マイクに関して協力していただけないでしょうか」と、弊社にコンタクトいただいたのがきっかけでした。パソコンを使ってcomuoonの仕様書を拝見しながら、どういう製品をつくろうとしているのかを聞かせていただいたのですが、話を伺ううちに中石社長の考える全く新しい対話支援のカタチにすっかり魅せられている自分がいました。「これは大きな社会貢献になりますね」「企業イメージが良くなりますね」と、即断したのを覚えています。これは私の持論なのですが、過去を振り返ってみると10年に1人の割合で、一生のお付き合いになる素晴らしい人物と出会えてきているんですね。中石社長と出会ったあの日もそれを感じていました。オーラとでもいいましょうか、第一印象で「あ、この方は10年に1人の方に違いない」と直感しました。そして、その顔合わせのすぐ後、早速マイクのサンプルをお送りして、そこからcomuoonのマイク開発が具体的にスタートしました。
求められたのは、音やせしないマイク。
弊社はマイクロホンの研究開発・設計・製造を行っているので、集音部分に関わるという意味で、過去にも聴こえを改善する製品の開発に携わったことはありました。しかしながら、それらは聴こえにくい方が自ら健聴者側に合わせるという考え方の製品でした。その点で、comuoonは全く逆の発想ですよね。それがすごいところなのですが、当然マイク部分にもそれまでとは違うものが求められました。当時、中石社長がいわれたのは「音やせしないマイク」というもの。comuoonの試作機ではタイピンマイクを使っていたのですが、どうしても音やせしてしまうと。しかし、マイクというものは非常に難しい面があり、音やせしてしまうからとむやみに集音感度を上げても、今度はハウリングという別の問題が起こってしまうんです。comuoonのマイクには、音をよく拾いながらもハウリングを起こさない、音やせしないことが求められました。しかし、幸いにも、この難しい課題のヒントは別の製品の中にありました。当時、私たちは医療用の大型レントゲン装置のインターフォン部分の開発依頼を受けていました。その装置では、機械のモーター音やファンの回転音、ノイズを拾わないマイクが必要ということで、試行錯誤の末に川のせせらぎや小鳥の鳴き声などを録音する際に使用されるガンマイクを採用することになったんです。肉声だけをきれいに拾うこのガンマイクの性能は、comuoonの課題にも十分応えられるものでした。マイクの方式は決まった。次の課題はそのサイズと予算でした。普通のガンマイクでは、大きすぎて価格も高く、卓上型のcomuoonでは現実的ではありませんでした。そこで取り組んだのがマイクの小型化でした。中石社長は山形の工場に何度も足を運んでくださり、弊社のエンジニアたちと話し合いながら、comuoonに相応しいマイクを徐々にカタチにしていきました。そうして誕生したのが、初代comuoonのショットガンマイクでした。
技術を担うことに誇りを感じながら。
弊社の工場や開発現場というのは、大きな機械が何台も並ぶような大規模なものではありません。人の手でつくるといいますか、職人の仕事場といったイメージです。しかし私は、音に関わる仕事というのは意外と勘所がものをいう人間的な仕事だと思っています。エンジニアたちは真空の中でものをつくっているわけではありません。地球上でものをつくっている以上、いろいろな影響を受けるわけなんです。弊社のエンジニアたちはそのことをよく理解していて、梅雨の時期と乾燥している時期では同じ製品でもつくり方が全く変わってくるんですね。そういう人の手によってていねいに精密につくられたものが、comuoonの聴こえやすいクリアな音を支えているんです。comuoonは、聴こえにくい方にも聴こえやすいクリアな音が出るという製品特長から、音の出力部分に目がいきがちです。しかし、この製品はコミュニケ—ションサポートシステムと呼ばれているように、話し手と聴き手が互いに歩み寄るシステムなんですよね。そういう意味でも、音の出口と同じくらい音の入り口、つまりマイク部分も重要な役割を担っているんです。そこに弊社のエンジニアの技術が貢献できているということは、とても嬉しいことであり、誇らしいことでもあります。
自分たちの仕事の意味を知る。
comuoonが世に出てしばらく経った、2015年の秋のことでした。中石社長が山形の上山工場に出向いてくださり、工場で働くメンバー全員に向けて聴こえのセミナーを開いてくださったんです。それが実に素晴らしい内容で、工場のメンバーも自分たちのしてきた仕事の意味を改めて感じることができたのではないかと思います。やはり自分がつくっているものがどうやって使われ、どのように人に喜ばれているかを知るというのは、とても大きなことだと感じました。それからつい最近、私自身もとても嬉しい体験をしました。日頃、テレビ番組や雑誌、新聞などでcomuoonが取り上げられるのを目にするだけでもとても嬉しかったのですが、先日、取引先の銀行の方から「このcomuoonって製品、三瓶さんのところが関わっている製品だよね」と声をかけられたのです。実はその銀行では全店でcomuoonを導入することが決まり、そのことを知った担当者が声をかけてくださったんです。自分の身近なところでも製品の普及が進んでいる。そのことを実感して、心から感動しています。
聴こえやすい世の中のために貢献していく。
最初のショットガンマイクに始まり、comuoonのマイクは現在のピンマイクやヘッドセットマイク、ハーフショットガンマイクなど、用途に合わせていろいろなタイプに広がっています。今後も、例えば使う人が自由に動かせるタイプのマイクなど、さらに使いやすいものにしていきたいという想いがあります。大切にしたいのは、リラックスして話せるコミュニケーションの環境です。そういう安心できるところに自然な会話がたくさん生まれると思うんです。そのために、製品をもっともっといいものに進化させていく使命があると感じています。また、この4月からは「障害者差別解消法」という法律が施行されました。これは、障害を抱えた方たちが過ごしやすい世の中に変えていくための法律です。残念ながら日本ではこうした対応がまだまだ発展途上です。しかし、この法律をはじめ、少しずつですが世の中が変わり始めています。聴こえにくい人たちに対しても、ひとつのきっかけになることは間違いないと思っています。そのとき、comuoonは具体的な支援のカタチとして有効な製品であることを確信しています。対面型からワイヤレスになり、今後もcomuoonは進化し続けていくことでしょう。その一端を担う企業として、これまで以上にUSD、そして中石社長と連携しながら、次なるcomuoon、より良い聴こえの支援に貢献していければと思います。
株式会社フォーリーフ 代表取締役社長
三瓶 進
Susumu Sanpei
福島県出身。made in Japanクオリティのマイクロホン製造を目的に、2000年にフォーリーフを設立。
国内にとどまらず、世界の一流場面で使用される高品質なマイクロホンを提供している。
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