- 2017.05.18
2017年5月17日(水)〜 20日(土)に広島国際会議場にて行われる第118回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会にて弊社代表であり、広島大学宇宙再生医療センター 研究員である中石が講演いたします。
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2017年5月17日(水)〜 20日(土)に広島国際会議場にて行われる第118回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会にて弊社代表であり、広島大学宇宙再生医療センター 研究員である中石が講演いたします。
[O05]第5群 難聴
2017年5月18日(木) 16:30 〜 17:30第2会場(広島国際会議場 ラン)
座長:北原糺(奈良医科大学),山本典生(京都大学)[O05-029]難聴者支援スピーカーの脳科学的視点からの評価
○中石真一路1,2, 中川慧2,3, 猪村剛史2,3, 河原裕美4, 弓削類2,3,4
(1.ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社, 2.広島大学 宇宙再生医療センター, 3.広島大学 医歯薬保健学研究院 生体環境適応科学研究室, 4.株式会社 スペース・バイオ・ラボラトリーズ)日常生活において、高齢者や難聴者との会話に難渋することが多い、その対策の一つとして対話支援システム「コミューン」(ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社)が医療機関や福祉施設などで利用されている。本研究では脳科学的視点からコミューンの有用性を客観的に評価することを目的に、語音弁別課題に対する聴覚野の活動を脳磁図を用いて評価した。健聴者と難聴者を対象に呈示頻度の異なる二音(ニとミ)を用いて、高頻度呈示音(80%)に対し、低頻度呈示音(20%)での脳磁場応答(ミスマッチ反応)を記録しコミューンと標準型スピーカーでの振幅や潜時を比較した。その結果健聴者では、刺激呈示後200~300msで顕著なミスマッチ反応が出現し、標準型スピーカーと比較しコミューンで出現潜時が早くなった。また難聴者では、コミューンでのみミスマッチ反応が出現する対象者もみられた。本研究結果はコミューンが難聴者への生活支援ツールならびに、聴覚リハビリツールとして活用できる可能性を示唆してる。