CASE06
聴こえの改善に役立つ機器類の活用として、comuoonを導入された事例をご紹介します。
話したり、筆談などで対応している。
聴こえの改善に役立つcomuoonを導入。
地域での高齢者向け講話の会場、市内にある福祉センター、
難聴児童の保護者が参加する勉強会など
活用し、ご好評をいただいている。
comuoonなら声だけがダイレクトに届くのでとても聴きやすくて助かる」という声をいただく。
Q. comuoonを導入された経緯は?
福岡市では、「みんながやさしい、みんなにやさしい ユニバーサル都市・福岡」を目標に掲げ、ハード・ソフト両面での様々なバリアフリー化に取り組んでいます。南区役所においては、その取り組みの一環として平成24年度に九州大学大学院芸術工学研究院と共働で「福岡市南区耳バリアフリープロジェクト」を立ち上げ、「聴こえ」をテーマとした講演会の開催や共同研究などを行い、音のバリアフリー、聴こえの改善・支援に取り組んでいます。その中で、聴こえの改善に役立つ機器類の活用として、comuoonを導入し、貸し出しなどのサービスを行っています。
Q. 実際にどのようなご利用がありましたか?
高齢者の方が多い区役所窓口や、保健福祉センターでの健康イベントをはじめ、地域での高齢者向け講話の会場などで利用する他、市内にある福祉センターへの貸し出しサービスなどを行っています。福祉センターには、難聴のお子さまの通園部門があり、貸し出したcomuoonは、その保護者の方が参加される勉強会の場で活用されているそうです。現場でご好評をいただいていると耳にして、このサービスを始めて良かったなぁとうれしくなりました。
Q. 行政という立場から聴こえについてどのようにお考えですか?
超高齢社会への流れの中で、行政としてバリアフリー化を含めた高齢者対策に積極的に取り組むことは重要であると感じています。私は現在の部署に異動し、耳バリアフリープロジェクトの担当となって初めてcomuoonというものの存在を知りました。区役所では、市民の方と接する機会が多く、高齢者の方とのやりとりも日常的で、中には聴こえにくいということでコミュニケーションが上手くいかず、大きな声でゆっくりと話したり、筆談などで対応する場合があります。同じような状況はまだまだたくさんあると思いますが、comuoonのような聴こえを支援する機器がもっと身近なものになることで、みんながやさしい、みんなにやさしい暮らしが実現できると思いますし、貸し出しもそのひとつですが、行政としてこうした取り組みを行うことで、少しでもその力になれたらと考えています。
難聴児童の保護者が参加する勉強会でcomuoonを活用しています。難聴の児童の場合、保護者も聴こえの問題を抱えているケースが多いので、手話を使用しない保護者からの要望もあり、導入を検討した結果、この貸し出しサービスを利用させていただきました。週に2度、保護者と言語聴覚士とで聴こえに関する勉強会を行っているのですが、児童の年齢が上がってくるとそれに伴って内容も難しくなりますし、重要な連絡事項などもあるので、しっかりと内容を届けられるcomuoonを重宝しています。保護者の方からも「補聴器だとボリュームを上げると、周りの雑音も全部大きくなってしまうけど、comuoonなら声だけがダイレクトに届くのでとても聴きやすくて助かっています」という声をいただいており、センターとして、貸し出しサービスを利用して良かったと感じています。
福岡市南区役所様WEBサイト
※取材内容は2015年9月時点のものです。